エンタテインメント事業
TAI PHONG
カーン・マイとタイ・シン兄弟が出生地のベトナムで初めてバンドを組んだのは1960年代のことで、当時はモンスーンというバンド名で活動していた。フランスに移った後、フランス人メンバーのジャン・ジャック・ゴールドマン(ヴォーカル、ギター、ヴァイオリン)とジャン・アラン・ガルデ(ピアノ、オルガン、シンセサイザー)、ステファン・コーサリュー(ドラムス)の参加を得て制作したファースト・アルバム『Taï Phong〈恐るべき静寂〉』(1975年)が5万枚を超える売り上げを記録し、アルバムからのシングル曲「Sister Jane〈シスター・ジェーン〉」はフランス国内で10万枚を超えるヒットとなった。その間バンド名がモンスーン(雨を伴う季節風)から成長してタイ・フォン(台風)になったというのは興味深い。翌1976年には『Windows〈ウィンドウズ〉』をリリースし、その後サード・アルバム『Last Flight〈ラスト・フライト〉』を1979年にリリースしてバンドは解散。
その後カーン・マイとステファン・コーサリューが中心となって1986年に再結成し、現在に至る。そして制作した久々のニュー・アルバム「リターン・オブ・ザ・サムライ」は日本でもリリースされ、プログレッシヴ・ロック・ファンの強い支持を獲得する。そして2014年には初来日し、好評を博したコンサートはライヴCD、DVDとしてリリースされた。IACでは「シスター・ジェーン」以前に制作されながらレコード会社の倉庫に眠っていたシングル「メロディー」を含む2021年最新作アルバム「七海神龍伝 ドラゴンズ・オブ・ザ・セヴンス・シーズ」をリリース。