エンタテインメント事業
FRANCIS DUNNERY
元イット・バイツのヴォーカル&ギタリストのフランシス・ダナリーは、90年代はこのバンドで聴きやすくキャッチーな歌のメロディーとコーラス、そしてテクニカルなギターを持ち合わせたプログレッシヴかつポップな楽曲で人気を博した。イット・バイツの結成は1982年のことで、1986年にファースト・アルバム『The Big Lad In The Windmill〈ザ・ビッグ・ラド・イン・ザ・ウィンドミル〉』をリリースし、3枚のスタジオ作品をリリースしたが、1990年にロサンゼルスでの4枚目のアルバムのレコーディングを前にしてバンドは解散。ロサンゼルスにとどまった彼は初のソロ・アルバム『Welcome To The Wild Country〈ウェルカム・トゥ・ザ・ワイルド・カントリー〉』を日本のみでリリース。その後イギリスに戻った彼はロバート・プラントのツアー・バンドに参加し、またロバート・プラントのアルバム『Fate of Nations〈フェイト・オブ・ネイションズ〉』(1993年)に数曲参加している。その縁で彼のセカンド・アルバム『Fearless〈フィアレス〉』(1994年)にはロバート・プラントがゲスト参加している。1995年にニューヨークに移住して後はサンタナのアルバム『Supernatural〈スーパーナチュラル〉』に参加するなどしつつソロ作品をリリースするがその後活動を休止、ヴァーモント州に移って牧場経営などをして過ごす。2000年になって活動を再開するとイギリスに再び戻り、ザ・グラス・ヴァージンズというバックバンドを結成してライヴ公演を行うが、このバンドのセカンド・ギタリストは後にリック・ウェイクマンのイングリッシュ・ロック・アンサンブルで『The Red Planet〈火星探検2020〉』のレコーディングに参加するデイヴ・コフーンだった。2003年には彼のライヴ公演の一部としてイット・バイツの一時的再結成が実現し、これは翌年DVD『Live At The Union Chapel〈ライヴ・アット・ザ・ユニオン・チャペル〉』としてリリースされた。その後も転居や大学での心理学専攻、またいくつかのプロジェクトを経て2012年にスティーヴ・ハケットの『Genesis Revisited II〈ジェネシス・リヴィジテッドII〉』にヴォーカルとギターで参加、またその後のツアーの一部にヴォーカリストとして参加した。また同年末から翌年にかけて、その数年前に死去した彼の兄のバンドのネクロマンダスの曲をレコーディングし、『Frankenstein Monster〈フランケンシュタイン・モンスター〉』として2013年にリリース。2016年にはイット・バイツの曲をセルフ・カバーしたアルバム『Vampires〈ヴァンパイアーズ〉』をリリースし、エコーリンのブレット・カルをギターとキーボードに擁したバンド編成で27年ぶりの来日公演を行った。2021年にはコロナ禍でホーム・スタジオでのレコーディングを行い、〈希望〉〈深淵〉そして〈新世界〉という3つのコンセプトで構成された大作である『紫の城壁の詩~希望、深淵、そして新世界 - The Big Purple Castle』(3CD)をリリース。また2023年に自らの名前を冠した〈フランシス・ダナリーズ・イット・バイツ〉を結成しそれに伴い行われたコンサートを収録した『Live in London 2023〈ライヴ・イン・U.K. 2023〉』、同じく〈フランシス・ダナリーズ・イット・バイツ〉名義での2024年発表作品『Return to Natural〈復活への旅路〉』、そして2024年発表のブルースへの回帰をテーマにしたソロ名義作品『The Blues Of Tombstone Dunnery〈ブルースへの憧憬~第一章〉』を発表。IACではこれらの作品を輸入盤国内仕様でリリース。
2022年3月25日リリース
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