エンタテインメント事業

IAN McDONALD

IAN McDONALD

マルチ・インストゥルメンタリストとして、またキング・クリムゾンやフォリナーの創設メンバーとして知られるイアン・マクドナルドは1946年6月25日に当時のミドルセックス州、現在のグレーター・ロンドン市の西部に位置するハウンズロー・ロンドン自治区で生まれた。音楽好きな家庭で育った彼は幼少の頃からギターを手にし、その後15歳の頃にイギリス軍の軍楽隊に入隊するとクラリネットと読譜を学び、加えて独学でピアノ、フルート、サクソフォン、音楽理論を習得した。除隊後ロンドンに移った彼はガールフレンドで元フェアポート・コンヴェンションのジュディー・ダイブルと曲作りをする中で1968年5月にメロディー・メイカー誌に「ミュージシャン募集。真剣な人に限る。」との広告を出した。それに目を留めたのが当時ジャイルズ・ジャイルズ・アンド・フリップで活動していたロバート・フリップであり、そこからキング・クリムゾンが始動した。ちなみにダイブルはクリムゾンが活動を始める前にマクドナルドの元を去ると同時にバンドから脱退してしまったが、『A Young Person's Guide To King Crimson』に収録されている、1968年7月にレコーディングされた「I Talk To The Wind」の初期ヴァージョンでは彼女のヴォーカルが聴ける。1969年10月にクリムゾンのファースト・アルバムをリリースした後、バンド内の軋轢を理由にマイケル・ジャイルズと共にバンドを脱退した彼はマクドナルド・アンド・ジャイルズを結成し、翌年『McDonald And Giles』をリリースしたがこの1枚のみでユニットは解散した。1971年には大ヒットしたT.Rexのシングル「Get It On (Bang A Gong)」やセンティピードのアルバム『September Energy』にサクソフォンで参加し、また1973年のダリル・ウェイズ・ウルフのファースト・アルバム『Canis Lupus』やフループの1975年のラスト・アルバム『Modern Masquerades』などをプロデュースした。その後ニューヨークに居を移した彼は1976年にフォリナーを結成して大ヒット・アルバムを連発するが、1979年の3枚目のアルバム『Head Games』のリリース後にバンドを脱退した。1996年にはスティーヴ・ハケットと共に来日し、そのライヴの模様は『The Tokyo Tapes』としてIACからリリースされている。その後ジュディー・ダイブルの2009年のアルバム『Talking With Strangers』にロバート・フリップ、ティム・ボウネス等と共に参加し、また2017年にはテッド・ズーコフスキーとハニー・ウェストというユニットを結成してアルバム『Bad Old World』をリリースしたが、2022年2月9日にニューヨークの自宅で大腸がんのため75歳にして惜しくも世を去ってしまった。
IACでは1999年にリリースされたソロ・アルバム『Drivers Eyes』をリリース。

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